こんにちは。
先日のブログでは、五十肩の正体は「関節の袋(関節包)が硬くなる凍結肩」であることをお伝えしました。今回は、五十肩のリハビリのポイントについて解説します。
よく患者さんから
「動かさないと硬くなりますか?」
「痛みを我慢して動かしたほうがいいですか?」
といった質問をいただきます。
今回は、この2つの疑問にお答えしながら、リハビリで大切な考え方をお話しします。
① 疼痛コントロールが最も重要
痛みを我慢して肩を動かすことはおすすめできません。
痛みを我慢して動かし続けると炎症が長期化し、結果として痛みが長引くだけでなく、回復の時期も遅れてしまいます。
そこで重要になるのが「ポジショニング(楽な姿勢の工夫)」です。
特に、安静にしていても痛みがある場合や、夜寝ているときに痛みで目が覚めてしまう場合はクッション等を使って腕を支えるポジショニングがとても大切になります。

② 肩関節の土台である「肩甲胸郭関節」の動きを促す
痛みが強い時期は、無理に肩関節そのものを大きく動かす必要はありません。
近年の報告では、胸郭(肋骨・背骨まわり)の動きが低下していることが、五十肩の発症の背景にあるとされています。
肩甲骨と胸郭からなる肩甲胸郭関節の動きが悪くなることで、肩関節への負担(仕事量)が増え、痛みが強くなると考えられています。
そのため、まずは肩関節の土台となる肩甲胸郭関節の動きをしっかりと引き出すことが、五十肩のリハビリでは重要になります。

③ 痛みが落ち着いてきたら肩関節を動かす
痛みが落ち着いてきた段階から、肩関節の運動を始めていきます。
目安としては、痛みの強さが「10点満点中3点くらい」になってきたら、肩関節の運動を増やしていきましょう。
このとき、やみくもにいろいろな方向に動かす必要はありません。
五十肩のリハビリでは、肩関節の外旋可動域の獲得が最も重要になります。
外旋可動域が確保できなければ、肩をしっかり挙げることができません。
そのため、肩甲胸郭関節の動きを十分に引き出しながら、痛みが落ち着いてきたら肩関節の外旋可動域の改善を重点的に図っていきます。

今回は、五十肩のリハビリのポイントについてお伝えしました。
その他気になる症状がありましたら、ぜひ当院までご相談ください。
痛みの原因について、医師と理学療法士が分かりやすくご説明いたします。