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2026/07/13

【医師が解説】「五十肩だからそのうち治る」は危険?

こんにちは。

腕を上げると肩が痛い、背中に手が回らなくなった……。 中高年の方に多くみられるこのような症状は、一般的に「五十肩」と呼ばれ、広く知られています。

「年齢のせいだから仕方ない」「そのうち自然に治るだろう」と我慢している方も多いのではないでしょうか? しかし近年の研究で、五十肩に対する考え方は大きく変わってきています。

今回は、五十肩の本当の原因と、放置してはいけない理由について分かりやすく解説します。

  1. 「五十肩」の正体は、関節の袋が硬くなる「凍結肩」

日本では長らく「肩関節周囲炎」と呼ばれてきた五十肩ですが、近年の研究により、その原因がはっきりと分かってきました。

痛みの原因は、肩関節の周囲ではなく「関節内」にあります。 関節を包んでいる「関節包(かんせつほう)」という袋が炎症を起こし、その後、分厚く縮んで硬くなってしまうことが主な原因です。

そのため、現在では「凍結肩(Frozen Shoulder)」という名称が、正式な病名として推奨されています。文字通り、肩が凍りついたように動かなくなってしまう状態です。

  1. 「そのうち自然に治る」は大きな誤解!

五十肩は非常によくみられるため、「放っておけば自然に治る」と考えられがちです。しかし、実際には以下の理由から注意が必要です。

・実は「別の病気」が隠れているかも

 五十肩だと思い込んでいたら、実は「腱板断裂(肩の筋が切れている状態)」や「変形性肩関節症(軟骨がすり減っている状態)」など、全く別の病気だったというケースが少なくありません。

・約30%の人に症状が残ってしまう

 近年の研究では、五十肩を発症した方の約30%に、痛みや肩の動かしにくさが何らかの形で残ってしまうことが報告されています。

・日常生活に支障をきたす「難治性」のケースも

 全体の約6%の方は、日常生活に支障が出るほどの強い痛みや、可動域の制限(腕が上がらない等)が長期間続く「難治性」に移行してしまうことが分かっています。

「ただの五十肩」と自己判断して放置するのは、実はリスクが高いのです。

  1. 慢性的な肩の痛みは、まずご相談を

五十肩(凍結肩)は必ずしも自然に治る病気ではなく、適切な診断と治療が重要な疾患です。

当院では、慢性的な肩の痛みや動かしにくさでお困りの患者様に対し、以下のようなステップで診療を行っています。

・丁寧な診察と画像検査

レントゲンに加え エコーやMRIなどの画像検査を行い、痛みの原因が「凍結肩」なのか、それとも「腱板断裂」など別の疾患なのかを正確に診断します。

・一人ひとりに合わせた治療のご提案

 炎症を抑える注射、リハビリテーション、内服薬など、患者様の症状や生活スタイルに最適な治療法をご提案します。

おわりに

「痛いけれど、五十肩だから仕方ない…」と諦める必要はありません。 肩の痛みや、腕の動かしにくさが続いている場合は、決して自己判断せず、お気軽に当院までご相談ください。一緒に肩の痛みを取り除き、快適な日常生活を取り戻しましょう!